グッピーコンテスト優勝を目指す男の飼育日記

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ブリーダーが教えるグッピーの繁殖マニュアル

グッピーの繁殖まとめ

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今回はブリーダーの端くれである私がビギナーさん向けに繁殖のコツやポイントを紹介していきます。

初心者さんでも丁寧に飼育すれば絶対に繁殖できる魚です。

グッピーの繁殖を通して、少しでも繁殖の楽しさを学んでいただけたら幸いです。

そのまま他の魚を繁殖させるもよし、グッピーの泥沼にハマるもよしです!笑

目次

グッピーの出産方法

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皆さんご存知の通りグッピーは産卵というものをしません。

子供を直接出産する卵胎生というタイプの魚になります。

メジャーなものだとプラティーやソードテール、モーリーも卵胎生の仲間になります。

一度の繁殖で生まれる数は、初産だと10数匹。

成魚で30〜70匹、大きいメスになると70〜100匹程出産します。

グッピーの成熟月齢は?

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通常、グッピーのオスは1ヶ月過ぎからゴノポが形成され、メスは3か月程で出産が可能になります。

つまり、ショップで販売されているサイズであれば、まず間違いなく性成熟しているので繁殖可能です!

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オスメス一緒に販売されている場合は交尾済みなことが多いため(ほぼ100%)、購入後にオスメスを分けても繁殖してしまう可能性が高いです。

我が家では生後3ヶ月足らずで繁殖を確認することも多々あります。

グッピーの交配方法は?

グッピーのオスは尻ヒレが棒状に変化しておりゴノポディウム(以下ゴノポ)という生殖器になっています。(画像参照)

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このゴノポをメスの排泄肛に押し当て精子を注入することで交尾が成り立つわけです。

 

オスとメスを混泳させ、オスの様子を観察していると体を震わせながらヒレを広げる求愛ダンスや、ゴノポを突き立てながらメスを追尾する様子が見れるかと思います。

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メスはオスの精子を貯蔵しておくことができるため、交配後も2~3回ほどは出産が可能です。

特に交配済みのメスを別のオスとペアリングさせる場合は注意が必要です。

産まれてくる稚魚は以前交配に使ったオスの精子で受精した稚魚新しくペアリングさせたオスの精子で受精した稚魚の2パターンを産むことがあるからです。

 

狙ったペア(種親)から子供を採るために、ブリーダーは早い段階から雄雌を分けます。

つまり、ゴノポが形成される前(生後約1ヶ月)にオスメスを分ければ問題なしというわけです。

その為、狙ったペアから子供を採るためには

オスメスを分けることが必須です。

ポイント

作出などで1対1の交配をしない場合、確実に稚魚を採る為にオスを多めにすることをオススメします。

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メスが少ないとストレスがかかると言われますが、よっぽどの比率や過密でない場合心配ありません。

ましてや老齢のグッピー(7か月以降)になるとオスの活力が低下して交尾が難しくなるため、ある程度のオスが必要になります。

更にリボンスワローだと更に顕著に表れるため、ブリーダーは若いオス複数を交配に使ったりして対応します。

また、RREAやルチノー系も視力が悪いため交配しずらいです。

グッピーの出産周期は?

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一般的にグッピーの出産周期は20~30日と言われています。

これは水温に依存しているところがあり、高いほど早くなる傾向があります。

先述の通りグッピーのメスはオスの精子を貯蔵しておくことができるため、妊娠自体は簡単に出来ますので出産時期を見分ける観察眼が必要になってきます。

グッピーの出産の見分け方は?f:id:popopoppun:20181224135142j:image

グッピーの出産の見分け方としてよく挙げられるのがお腹が角ばってきたらという表現です。間違ってはいないのですが、初めて繁殖させる方にはいまいちピンとこないとおもいます。

また、あまりにもお腹がパンパンだと腹水病の可能性もあります。

おかしいな?と思ったら糞がしっかり出ているか確認してみてください。

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ここまで顕著な個体はあまり見ませんが、画像は腹水病のメスです。
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こちらが出産間近なメスです。

お腹があまり膨らまない系統などもいるので注意が必要です。

特に初産の個体は稚魚が少ない為、あまりお腹が膨らまない傾向にあります。

ガラス面に顔をつけて上下にせわしなく動くという見分け方もありますが、個人的な体感だと物陰に隠れる個体の方が多いです。

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出産の近いメス達。

ポイント

確実に仔を取る為には前回の出産から20日ほどで隔離してしまうことが確実です。(次項で解説)

出産が近いことを見分けるには消灯時など色抜けしている時にライトを点けてメスの腹部を確認すると良いです。

色抜けしていれば腹部が目視できます。

出産が近いと稚魚で黒く、まだの場合は卵が見えます。

色抜けしていない場合だとメス自体のメラニン色素で黒く見えてしまうことがある為、注意して下さい。

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このように稚魚の目が見えることもあります。

画像の雌は、お腹はそこまで膨らんでいないもの出産が近いことが分かりますね。

グッピーの出産が近いと分かったら?

グッピーの出産が近いと分かったら、いよいよ隔離の時期になります。

ブリーダーのように水槽をいくつも置けない場合は自然出産に任せるという方法もあります。

定番ですがウィローモスやウォータースプライトは稚魚の隠れ家として最適です。

隔離先として、産仔ケースも市販されていますね。
 

かくいう私も最初は使っていましたが現在は使用していません。

枠あり水槽を縦に並べるブリードスタイルではどうしても邪魔になってしまうからです。

ポイント

ブリーダーの方でも自然出産させた後に水槽から稚魚を採る人もいます。

親魚から隠れ、生きのびた稚魚は強い形質を持つという考え方のようです。

確かに弱体化している個体は上手く泳げないことも多い為、自然に排除できると思います。

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私は水槽外で産仔ケースを使い確実に仔を取っています。

これは水槽内に隠れ家を入れておらず、自然出産では生き残る稚魚が余りに少なすぎるからです。

隔離の期間について

一般的に、隔離の期間はなるべく短い方が良いと言われます。

確かにその通りではあるのですが、それは理想論です。

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グッピーは健康な個体であれば、隔離して1週間を超えても全く問題ないです。

餌の食いなどは多少落ちますが、そもそも隔離中に給餌をする必要はありません。

あくまで水質を保つことが最優先です。

 

健康な個体であれば1ヶ月ほどの絶食にも耐えれる魚です。

出産しないからと何回も隔離したり水槽に戻したりする方がよっぽとストレスになるというものです。

先述の通り、私は稚魚の形成が確認できた時点で隔離してしまいます。

わざわざ出産直前をピッタリ狙う必要などありません。

繁殖したら?

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出産が確認出来たら、稚魚の採り逃しを防ぐために暫くは産仔ケースに入れたままにしておきます。
個体によっては1日かけて産む個体数匹産んだ後、時間を置いて再び産仔する個体もいるので注意してください。

 

グッピーのメスは通常出産後も卵を3割ほど残します

繁殖後、メスのお腹はヘコんでしまいますが、あまりにベッコリとヘコんでしまっている場合2つのパターンがあります。

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1.卵を全て放出してしまったor次の卵が形成できなかった。

前者の場合は再び卵が形成されお腹がふっくらとしてきますが、後者の場合はベッコリとヘコんだままです。

イトミミズなど栄養価の高い餌をふんだんに与えることで改善する場合もありますが時間がかかります。

これは一種の虚弱と考え、わざわざ稚魚を採る必要はないと思っています。

2.老齢

老いたメスが出産後に繁殖能力が失われてしまうパターンです。

この場合、復活は不可能ですので親魚としての使命は終わります。

ゆっくりと老後を過ごさせてあげてください。

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また老齢のメスは死産や未成熟、未孵化の稚魚を放出する確率が高いです。

正常だった稚魚への影響は分かりませんが、普通に考えるとあまり良くないのは確かですね。

残念ながら出産の直前になって死んでしまうメスもいますし、出産しながら死んでしまうメスもいます。

繁殖後は?

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出産の終わりが確認できたら親魚は水槽に戻します。

消耗した体力の回復と新たな卵の形成の為、栄養価の高い餌をふんだんに与えてください。

ブラインシュリンプイトメ、赤虫がオススメです。

 

産仔ケースで出産させた稚魚はそのままケース内で飼育することも可能です。

ただし、限られた水量では水の汚れにはくれぐれも注意を。

食べ残しが発生しやすい時期なので、小まめにスポイトで取り除くようにします。

下記のスポイトがオススメです。

水槽内で産まれた稚魚の回収にも使えます。

私はノーマルとロングバージョン2本持っています。

プラケースなどに産ませた場合は、まず水を換えてください。

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稀に腹水を多く放出する個体がおり水が急激に汚れていることがあります

生臭い匂いがしたら要注意です。

水換え後は少し塩を投入することをオススメします。0.2〜0.3%の少し薄めが良いです。

針病の予防に塩を入れる…というのもありますが、ブラインシュリンプが長生きします。

最低でも1日2〜3回は餌を与えて欲しいのですが、ブラインシュリンプを数時間泳がせることで飽和的に給餌することができます。

 

人工飼料でも育てることは可能ですが、個人的にブラインシュリンプは使って欲しいですね。

稚魚時の給餌でその後が決まると言っても過言ではありません。

沢山食べて育った個体とは後々体躯やサイズに差が出ます。

粉餌を使う場合は食べ残しで水が汚れやすいので注意が必要です。

2、3日に一度は水換えを心掛けて下さい。

 

あえて水換えをしないことで、虚弱な個体を落としたり、病気への耐性を作る…

という方法もありますが、餌食いが悪くなりますし、初心者がわざわざ実践する必要性はないと思っています。

また、止水飼育のタンクメイトとしてラムズホーンを入れることで水の持ちが格段に良くなります。

水槽デビュー

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生後10日ほど経つと遊泳性も高まり、水槽に入れることができます。

私はプラケースで1ヶ月引っ張ることもありますが、水換え地獄ですし成長速度も水槽に入れた方が段違いで早いです。

親魚と同じ水槽に入れる方は、齧られないか様子を見て合流させましょう。

飼育に関しては別の記事で書こうと思います。

まとめ

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グッピーは繁殖が簡単な一方、飼育キャパを考えずに繁殖する方が多く見受けられます。

里親や安価での販売が頻繁に行われている魚種ですが、自分に管理できる数の飼育を心掛けましょう。

この記事が少しでもグッピー初心者さんの参考になれば幸いです。

 

今までは私のブリード日記として使ってきた当ブログですが、今後はこのような方面でも頑張ってみようかなと思います。

技術・知識共にまだまだ不足しておりますが、応援よろしくお願いします。

 

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